そういった内容を見たくない方は、ご注意ください。
シン・ゴジラを見てわたしが気になったのは、牧悟郎元教授とゴジラ、そして教授とその奥様の関係性の部分です。
その詳細については劇中で語られることはありませんでしたが、いくつかのキーワードから妄想を広げることは出来るような気がしましたので、その部分をわたしなりの勝手な解釈で考えてみました^^
そんないいかげんな解釈はいらない!という方も、ご注意くださいw
まず教授ですが、劇中では、
- アメリカでゴジラの研究していた
- 東京湾上(羽田沖)のグローリー丸から突然姿を消した
このことから、教授の失踪がゴジラ出現の鍵になっているようなことが想像出来ます。
また、教授がグローリー丸に残していた本、
の内容から、教授がゴジラと同化して日本を襲ったのではないかという風な見方も出来ると思います。
わたしも、そう思います^^
ただそこで疑問なのは、
- なぜ失踪したのが東京湾だったのか
- なぜゴジラと同化する必要があったのか
- ゴジラを凍結させる方法が、なぜ「ヤシオリ作戦」という名称だったのか
これは、劇中では説明されていません。
その真実は、わたしたちにはもちろん分かりませんが、
「私は好きにした。君たちも好きにしろ」
という教授のお言葉もありますので、好きに考えさせてもらいますw
教授の心情を考える上でわたしが注目したのは、
- 奥様の存在
- 東京湾(羽田沖)
奥様は、劇中では放射線病で亡くなったという風に描かれています。
それに対して教授は、妻を殺した放射能と放射能を生み出した人類、そし妻を見殺しにした日本を恨んでいると描かれています。
ここでひとつ矛盾が出てきます。
放射能を恨んでいるはずなのに、なぜゴジラと同化したのでしょうか?
劇中では、ゴジラの放射能の半減期は 20 日と描かれてはいますが、それでも人間に対しては脅威です。
それでも同化する必要があったということは、ゴジラ自身に何らかの意味があったのではないかと、わたしは考えました。
でも、それだけだと答えは出てきませんのでw、それは一旦置いておいて、別の角度から攻めてみることにしました^^
別の角度それは、「ヤシオリ」です。
ヤシオリは、日本神話のヤマタノオロチ退治に登場するお酒の名前、「八塩折之酒」のことです。
そのため、“ゴジラはヤマタノオロチではないか”という風に考えられる面もあると思います。
そして、ヤマタノオロチは尾に「草薙剣」を持っていたので、それがラストシーンに繋がっているのではと考えることも出来ると思います。
ただそれでは、
- 進化する完全生命体
- 草薙剣の関連性
そこでわたしが注目したのは、日本神話の世界の東京湾に何かヒントがないのかな?という点でした。
ここからが、本題ですw
一番最初に注目したのは、東京湾の羽田沖です。
ここはグローリー丸が発見されただけではなくて、すぐ近くに東京湾アクアラインが走っています。
第一形態のゴジラが壊した場所ですね。
その東京湾アクアラインは、千葉の木更津へと繋がっています。
この辺に、日本神話の世界に繋がるところが無いかなーっと思いながら探していたところ、木更津のすぐお隣、袖ケ浦にそれがありました。
それは、オトタチバナヒメ(弟橘媛)の伝説です。
東国を平定するために、浦賀水道までやってきたヤマトタケル(日本武尊)は海を渡ろうとしますが、海は大荒れで進むことが出来ません。
そこで、海を荒らしている“海神”の怒りを鎮めるために、オトタチバナヒメは海へと身を投げました。
その後、オトタチバナヒメの遺品が東京湾に流れ着いたそうなのですが、その一つ「着物の袖」が袖ケ浦に流れ着いたのが、袖ケ浦の地名の由来そうです。
ここで、いくつかのキーワードが出てきました。
- ヤマトタケル
- オトタチバナヒメ
- 東国を平定
- 海神
- 浦賀水道
オトタチバナヒメは、ヤマトタケルの妻の一人です。
ヤマトタケルと共に東国を平定するため向かいますが、道半ばにして、海神を静めるためにその身を捧げます。
オトタチバナヒメが犠牲になった元凶は、“海神”です。
海神と聞いて、何か浮かびませんか?
そう、まるでゴジラですよね。
ゴジラは、劇中では放射線の環境下で生きることが出来る新種の生物として描かれています。
そしてその研究を、教授が行うことになります。
奥様の命を奪った放射線とゴジラ、ここで繋がりが出てきます。
奥様が亡くなられた元凶については劇中では語られていませんが、もしかしたらその研究の中で、教授はゴジラの中に奥様の姿を見たのではないでしょうか。
自分の研究のためにその身を犠牲にした奥様…、
そう考えると、奥様とオトタチバナヒメの間にも、関係性がありそうな気がしてきます。
ゴジラは、浦賀水道を通って東京湾にやってきます
また、オトタチバナヒメがその身を投じたのは横須賀市の走水なのですが、この場所は、観音崎のすぐお隣です。
観音崎は、初代ゴジラで出てくる地名です。
ゴジラが初上陸した場所と紹介されていることもあるそうですが、実際には無線から流れてきた地名でしかありません。
ここでも、ゴジラとの奇妙な縁のようなものを感じます。
そんな“海神”を静めたオトタチバナヒメは、ヤマトタケルと共に行動していたくらいですので、普通の奥様ではなかったそうです。
彼女は、
巫女
であったという説があるそうです。
そして、その巫女としての力は、オトタチバナヒメの名前「弟橘媛」の中にある、「橘」が持っている力だそうです。
その力とは、
不老不死
だそうです。
もし、“海神”がオトタチバナヒメをその身に取り込んで、その力を得ていたとしたら…、、、
教授が、オトタチバナヒメを取り込んだ“海神”に奥様の姿を見たのであれば、教授がゴジラである“海神”と同化するという部分も、意味が出てくるように思います。
そして、教授がヤマトタケルであったとしたら、教授と同化したゴジラが草薙剣を持っているという部分も、説明が出来るような気がします。
ゴジラが放つ熱線、それは、周りのものをなぎ払う「草薙剣」そのものではないでしょうか。
不老不死と草薙剣
この二つを持った無敵の“海神”が、東国、つまり東京を平定しようとする。
シン・ゴジラは、そういうお話のように感じました。
ゴジラが熱線で東京を焼き払う時に流れている曲、「Who will know」では男性と女性が歌っていますが、これも、ゴジラの中で一緒になった教授(ヤマトタケル)と奥様(オトタチバナヒメ)の掛け合いのように思えます。
あ、そうそう、もう一つ気になった点がありました。
それは、ゴジラのルートです。
鎌倉から東京を目指すゴジラは、武蔵小杉を通る大きな迂回コースをたどっています。
その部分にも何か関連がないのかな?っと思って調べてみると…、
武蔵小杉の近くには、橘樹神社という神社があって、オトタチバナヒメが祭られているそうです。
そして、東京駅に向かう経路の近くにある芝公園には、関東大震災までオトタチバナヒメの像があったそうです。
もしかしたら、ゴジラはオトタチバナヒメの足跡に導かれて、鎌倉から東京駅へと向かったのかな?そんな風に感じました。
オトタチバナヒメの像が失われたのも、震災。
そこもなにか、不思議な縁のようなものを感じます。
こういう風に考えてくと、教授と奥様、そしてゴジラがひとつに繋がっていくような気がして、個人的にはこういうお話だったらいいなーっと思っています^^
ここまでの内容は、すべてわたしの妄想ですw
スタッフの方が考えているものとは全然違うかもしれませんが、せっかく「日本書紀」という要素があるのであれば、こういう部分に繋がっていくところもあったらいいなーと思いました。
以上、“好きにした”内容でしたw
最後までご覧頂きまして、ありがとうございました。
もし、ご意見・ご感想などありましたら、コメントまたは
までお願いいたします^^
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